介護と医療の一体型施設、ナーシングホームのブランディング
ナーシングホームの社会的使命を認識し、仕事に誇りを持つ
IKOI GROUP様:ナーシングホーム
超高齢社会に突入し、終末期の在り方は、人々の大きな関心事になっています。特に問題となるのが、終末期をどこで迎えるかということ。多くの家庭では、終末期を迎えた家族を在宅で看られない事情があり、介護と医療の一体型施設であるナーシングホームの需要は高まる一方です。施設ごとのケアの格差も大きくなるでしょう。
IKOI GROUP様では、直近でナーシングホームを多数開設予定。「ここで過ごせて良かった」「最高のケアだった」と評判の高い、ナーシングホームのブランドを目指すべく、ブランディングのご依頼をいただきました。
目的
・ IKOI GROUPのDNA・価値観を共有する。
・ナーシングホームの社会的使命を認識し、仕事に誇りを持つ。
・介護士・看護師が互いを理解して連携し、心一つに歩む仲間になる。
実践
IKOI GROUP様は、8年前(2014年)にグループとしてのブランド・アイデンティティ「とことん、ご利用者さまの居場所づくりのために」を策定。(※オレンジフリーにてサポート)そのグループ施設である今回のプロジェクトでは、全体のアイデンティティをベースにしつつ、ナーシングホームのあり方をメンバー全員で模索し、明文化を行いました。
通常のブランド構築のフレームワークに加え、多角的な視点から自分たちの仕事の価値を洗い出すためのグループディスカッションを多く盛り込みました。コロナ禍を経て、介護・看護はどのような変化を余儀なくされたのか?これからの社会で必要とされることは何か?自分たちの考えるより良い「看取り」とは何か?等、日々の生活をサポートする介護と、医療面でご利用者を支える看護の両チームが互いに息を合わせてタッグを組むために、時間をかけて話し合い、丁寧に寄り添いながらファシリテーションを行いました。
ブランド・アイデンティティ策定後は、現場の浸透において重要な推奨規定・禁止規定を、介護チーム・医療チームそれぞれに作成。
成果
・第一世代で作り上げたIKOI GROUPのブランド・アイデンティティの成り立ち、
創業の想い、企業のDNAを伝えることができた
・ブランド・アイデンティティ、ブランド・ステートメントの策定
・ブランドとしてのあり方を規定する推奨規定・禁止規定を策定
・ナーシングホームの社会的使命を認識し、仕事に誇りを持つことができた。
・介護士・看護師が互いを理解して連携し、心一つに歩む仲間になれた。
プロジェクトメンバーのコメント
その中で看護・介護の価値観や方向性が定まり、共通認識を持って、ナーシングホームのブランド・アイデンティティを構築することができました。介護としてもケアの質の向上に目を向けて進むきっかけになったと思います。最後を迎えるにあたり、様々な想いや葛藤がありましたが結論として、良いものが出来上がったことに喜びを感じました。今からがスタートとして、同じ方向性のもと、他の職員にも浸透できるように努めます。
課題は難しいものもありましたが自社のことや、他社の取り組みを知る機会になりました。自分が働いている施設について、みんなで考えていくのは楽しかったです。ブランド・アイデンティティが完成したので、これからは働いている人たちがこれを元に行動できるようにしていかないといけないなと思いました。また、これから入居されるご家族が安心して施設を選べたらいいなと思いました。
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